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折れることが出来ない 

昨日の今日で、マリさんとの食事会の余韻を引きずりつつ、
お客さんと会ったり、企画書を書いたり、仕事モードの午前中。

お昼ちょっと前に、突然アケミちゃんからのメール。

中身は全然何でもないんだけど、
メールが来たこと自体にうろたえた。

もう、メールが来なくても不思議じゃないと思っていたし、
何より、KENがアケミちゃんのコトを好きだって事を、
改めて悟った気がしたから。

好きだから、アケミちゃんにも気軽に考えて欲しくなくて。
少しは真剣に考えてくれてるといいな、と思っていて。

花火大会の帰り道、KENのコトを「考えてますよ」と言ったアケミちゃん。
その一言が、今はKENを苦しめている。

KENの気持ちを、真剣に受け止めてくれないなら、
会うとか、メールとか、電話とか、単なる暇つぶしにしか思えない。

被害妄想気味な考えにさいなまれて、
会おうとも言えず、電話も前のように架けることが出来ず、
でも結局、彼女の気持ちを知るには、そういったコトが必要で。

身動きが取れなくなっていた。

だから、このメールにも、何て返事したらいいのかわからなくて、
そのまま今日が終わってしまった。

折れようとか、素直になろうとか、思ってはみたものの、
実際は全く逆方向に向かっている、今の自分。

ちょっとしたコトなんだけど、相手に求めちゃってるから、
軌道修正もままならない。

傷ついてもいい。
笑われてもいい。
馬鹿にされてもいい。

自分に素直になりたい。

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花火大会 ~遅刻~ 

当日は、お互い浴衣で、という約束。


着慣れない浴衣を着て、地下鉄の駅めざして歩く。
と、すでに裾が乱れ始める。


メールで連絡を取り合いながら待ち合わせ場所に向かうが、
どうもKENが遅れているようだった。


待ち合わせ場所に着くとアケミちゃん、かーなーり怒ってる・・・。


謝るKEN。


「ごめんね、待った?」
「・・・」


「ホントごめん」
「・・・アケミ、待ったー」


KENと目を合わせず、ぶっきらぼうに言い放つ。
まぁ、20分も待たせたら当たり前か(o_ _)o~~~


何とか機嫌をとろうと、浴衣を誉める。


「いやー、思った通り、浴衣似合うね。可愛い、可愛い」
「(ムスー・・・)」
「・・・^^;」


人混みにまざって、河原に下りてみることに。
暗がりに人がわらわらいて、「黄泉がえり」のラストシーンみたい!


空いているガードレールに腰掛け、花火を眺める。


「わー、綺麗ー」
「あ、こういうの、俺好き」
「やっぱ花火は大きいのがいいですねー」


アケミちゃんの機嫌も段々直ってきたようなので、
ほっと胸をなで下ろした。


つづく

【連載】最高で最低な彼女 ~連載を終えて~ 

一ヶ月間に渡った連載は、これにて終了いたします。


当初、12話完結という予定でいましたが、
記事を書き、コメントを読んだりしてる間に、
埋もれかけていた記憶達が次々と蘇り、
最終的に22話という大増刷になりました。


毎日楽しみにして下さった方、コメントをくださった方、一話でも読んで下さった方、
長い間お付き合い下さいまして、本当にありがとうございます。


KENもこの連載中、想い出に浸ったり、忘れていた記憶を取り戻したりして、
心地よい感情の波に身を任せることができました。


涙がジワっと涌いてくることもあれば、気づいたら微笑んでいたり。
多分、もう一度ユキと恋愛してたのでしょう。


ちなみに、通常blogの登場人物は仮名なのですが、ユキは本名です。
もう何年も前の話だから、というのもありましたけど、
一番は“仮名を付けづらかった”というのが原因です。


ユキを他の女の名前で呼ぶことは、KENには抵抗がありました。
ユキは、名前を間違って呼ばれる事が嫌いだったから。
(つまり、間違った事があるということなんだけど・・・)


だから、ユキはユキのまま、blogに登場してもらいました。


ユキとの事を知っている友人からは、よくこんな質問が飛んできました。


「もし、ユキさんが戻ってきたらどうする?」


自分としては、そんな事が無い事がわかっているので、
想像のしようがない、というのが正直な感覚です。


「いや、万が一さ」


そう言われると、どうなんだろう。


もう一度口説いてしまう気もするし、
ニッコリ笑って、もう元には戻れない事を告げるかもしれないし。


それはやはり、正直わからないんだな。


自分が考えるのは、もし今知り合っていたら、
子供だったあの頃よりも、うまく愛せてたのかも知れない、という事くらいです。


こんな経験をしても、相変わらず恋愛してるKENですが、
恋で傷ついてる人が、この連載やblogを読んで、
少しでも前向きな気持ちを持ってくれたなら、とても嬉しいです。


では、これからしばらくは、通常の更新になります。
連載中にどんな事があったのか・・・。


次回の更新でお会いいたしましょう。


ヽ(・∀・ )ノ キャッ キャッ

【連載】最高で最低な彼女(22)エピローグ 

ユキとの事も、だいぶ冷静に考えられるようになった頃。


KENは、友達づてに知り合った女の子と付き合っていた。
一目見て気に入り、デートに誘ったのがキッカケ。


だけど、どこかリハビリ交際のような気がしてならなかった。


そんなある日、KENは思い切って、ユキのアパートがあった町に行ってみようと思った。
ユキの車でしか行った事のない町は、自転車では予想以上に距離があった。


しかも、車なら一瞬で通り過ぎるところなのに、
自転車だと、思い出がゆっくりと、鈍く突き刺さってきた。


思っていた以上に、坂道の多い道だった。


あの例のヒマワリのカーブや、陸橋、コンビニなどを横目に、
何とか町にたどり着いた。


雰囲気はそのままだったが、2,3年の間に、町は若干変わっていた。


とは言え、その変化は、KENにとっては大きな変化だった。


あのマスターの居酒屋は学習塾になっていたし、
良く夕飯を買いに行ったコンビニは‘もぬけの殻’だった。


ユキのアパートは、一階に公文式の看板がかかっている他は、
外見的には、ほとんど変わりなかった。


しかし。


2階の部屋の窓を見上げる。


窓際に置かれたぬいぐるみや、貼り付けられたステッカーが、
もうそこが、二人にとって何の関係も無い場所になったことを、
如実に物語っていた。


そんな事をして、何の意味もないのはわかっていたけど、
KENの手は、無意識にポケットの中からケイタイを取り出すと、
アパートに向けてシャッターを切った。


だが、自宅に戻ってからケイタイを見ると、
その写真は保存されていなかった。


写真を残さないことで、またそこに行かせようとしているのか、
それとも、不必要な未練を残させないようにしているか。


遅かれ早かれ、自分はまた、あの場所に立っている気がする。
初雪の日、二人が見るともなく眺めていた、あの道路の上に。


本編・了

【連載】最高で最低な彼女(21)マスター 

その話を聞いた後、KENはマスターの店に行った。
何かユキから聞いてないかと思ったのだ。


久しぶりなので、恐る恐るドアを開け、
「わかる?」と聞いた。


一人で来たのは初めてなのだ。


「おう、わかるよ」
マスターは変わらない笑顔で、店を切り盛りしていた。


ユキと一緒でない事を、不思議に思ったかどうかは、
その表情からはわからなかった。


他の客もひけ、KENは一通り事情を話すと、言った。
「ユキから、何か聞いてるかなぁ、と思ってさ」


「いやー、何も聞いてないなぁ」
「そっかー・・・」
「でも、俺もそういう経験あるよ」
「へー」
「同棲してた彼女なんだけど、実は許嫁(いいなずけ)がいたんだよ。
ある日、置き手紙を置いて、荷物みんな持っていなくなってた。
一度、恋愛もしてみたかったんだと。
あん時は泣いたなぁ」


どっかのドラマにでも出てきそうな話だなぁ、なんてぼんやり考えながら、
マスターの話に耳を傾けた。


置き手紙か・・・。
ユキは、本当に何も残さずに行ってしまった。


聞こうかどうか悩んだが、ここまできて何も恥ずかしがることはない、
と思い切って聞いた。


「マスターは、ユキの前の彼氏の事って知ってる?」
「いやー、あんま知らないなー。
昔、職場の飲み会で一度だけ来たことあって、あー、コイツかな、とは思った。
もちろん、お前と付き合う前な」


職場仲間も一緒に・・・。一度だけ・・・。
本当だろうか。


最後の「お前と付き合う前な」というセリフも、
何だか取って付けたような感じに聞こえた。


マスターと話をしたのは、その日が最後だった。


つづく

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