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明日もヒトミに会えんだぜ 

明確な指示がないまま進む仕事。
指示があってもコロコロ変わるのも当たり前。

しかも、ボリュームもかなりあって、
締め日に追われる焦りもある。

KENがフルサポートしているとは言っても、
そんな状況に耐えられなくなったようで。

ヒトミさんも、早くも1週間目にして泣きが入る。


「もうダメだ・・・。
一服する」

「そうだな、リフレッシュするか」

ということで喫煙所へ向かう。


他の社員とのコミュニケーションの悩みもあるみたいで。

「あの人さ、ヒトミの後に入ってきて、
まだ何も出来ないのに、年上だからいきなりタメ口だしさ・・・。
ナメてるよね」

「あ!KENさんのコトは尊敬してるよ」

自分がKENにタメ口なのに気づいて、
慌ててそう付け加える。

「あはは、そっか」

KENも別にそれは気にならなくて。
多分、彼女のキャラなんだろう。

溜まっていたものを吐き出し、
うずくまって泣き出す彼女。

「大丈夫、心配ないって」

でも、こんな時、コトバは無力だ。

彼女の頭に手を乗せ、
軽くポンポンと叩く。

「今日はお昼で上がりだし、
明日は休みだし。
もうちょいだよ」

うんうん、と無言で頷くヒトミさん。

彼女が落ち着きを取り戻したの見て、
オフィスに戻る。

お昼になり、KENはランチへ。

会社へ戻る途中、
帰宅するヒトミさんとバッタリ。

明日はシフト休みだけど、
締め日も迫っているし、出勤することにした、
と告げられる。


そして、別れ際、歩き出しながら、
「明日もヒトミに会えんだぜ!」
と親指を立てて、笑ってみせる。

KENもすかさず、
「楽しみにしてるぜ!」
と同じ仕草で返す。


「あはは」
と、笑顔で去っていくヒトミさん。

一人で帰れるかどうかも心配だったKENにとって、
その笑顔は何よりの安心材料だった。

女の子の多い職場で、
悩みを抱えるのはやっぱり女の子で。

多少でも、それを軽くしてあげられるなら、
男冥利に尽きる、と言っても大袈裟じゃないんだよなー。

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送り出す 

今日もヒトミさんと一緒の業務。

初日はKENベッタリだった彼女も、
職場に馴染んだのか、
少し距離を取ってる感じ。

こういう時は押しても逆効果なんだよなー。

KENも仕事重視モードに。

休憩時間に、ばったり喫煙所で会う。

「今日はスゴいお楽しみの日なんです」

と言う彼女。

「4ヶ月待ってたんです」

はぁ~、と心の中で溜め息をつきながら、

「へー、何なに?」

と聞く。

「んー、言えない!」

と言って、いたずらっぽく笑う。

そして喫煙所からフェードアウト。

一人取り残され、自潮気味に笑うしかなかった。


休憩から戻り、仕事。

ヒトミさんの業務が終了する間際、
急ぎの仕事が入り、
残業にかり出されることに。

「用事あるって言って帰っていいんだよ」

と言うKENに、
かたくなに首を横に振って、

「大丈夫です」

と言うヒトミさん。

でも顔は悲しみに満ちていて。

残業が始まり、ヒトミさんが小声で話だした。

「今日ね、4ヶ月ぶりに再会するんです」
「今日を逃すと、もう永久に会えないの」

「え、なんで?」

「お別れだから…」

「え、どしてどして?」

悲しそうな顔でKENを見るヒトミさん。

「ごめん、悪いこと聞いちゃったね」

と慌てて謝ると、
ヒトミさんはうつむいて、
フルフルと首を横に振った。

顔をあげると、

「もうこっちに来ないから。
それに結婚してるから」

と理由を教えてくれた。

「ふぅん、そっか」

何も言う言葉が見つからず、
それだけつぶやいて、
業務に戻るKEN。

だんだんと時間は過ぎて、
ヒトミさんもだんだんと悲しみが増してきて。

「もう今日は帰りなよ。
もう会えなくなるんでしょ?
仕事はまた明日頑張ればいいじゃん」

こんな言葉を何度もかけるけど、
「みんなも頑張ってるから…」
と、なかなか首を縦に振らないヒトミさん。

21時を回ったあたりで、
ようやく帰すことに成功。

帰して良かったのか、
悪かったのか、
ちょっと複雑な思いではあったけど、
彼女を見送る心は晴れやかだった。

久々にフリーの子 

意外な展開、新カテゴリ追加です。

今日入社してきたヒトミさん。
他の新入社員の中でも、
一際目を引く容貌で。

まぁ、社員だし、KENと関わることもないだろー、
なんて思っていたら、
上司から、
「KENさんの業務担当してもらうから、
教えてあげて下さい」

マジっすか。

相変わらず、バイトが新人研修するという歪み現象に抵抗を感じつつも、
心の中ではガッツポーズ。

やっべぇ、近くで見ると、
超可愛いんですけど。

KENのデスクに椅子を二つ並べ、
業務内容を説明する。

飲み込みが早く、
一つのことを説明すると、
次やることも察してくれて。

「わかってんなぁ」、
と感心しきりのKEN。

他の新人にも仕事を教えてきたわけだけど、
かなりの逸材。

おかげで、ほどなくして雑談しながら仕事が出来るようになり、
ヒトミさんのプロフィールをほぼ把握。

一緒にタバコを吸いに行ったり、
結構仲良くなれたのは相性の良いO型だからか。


フリーの子とこんな出会いがあるなんて、
ここ3年くらいなかったから、
なんだかスゲー嬉しくてたまらない。

これが恋に発展したら、
言うことないんだけどねー。

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