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オボシメシ 

マユさんに協力してもらおうとアドレスを渡したものの、
待てど暮らせど、一向にメールは来なかった。

マユさんが、アドレスを間違って登録していたせいだった。

まさか、docomoのoが一つ抜けていたなんて、
と、二人で笑ってしまったのだけど。

そんなわけで、結果的に、KENには考える時間がたっぷり出来てしまい、
アケミちゃんのことを相談するのは止めようか、
という考えが頭をもたげはじめてきた。

マユさんがKENのアドレスを間違ったこと、
そのせいで、KENに考える時間が出来たこと、
これには絶対、何か理由があるはず。

つまり。

アケミちゃんのことを相談しちゃいけない。

それは天のオボシメシだ。


接触不良で反応しなかったハズレボタンを、
ご丁寧にもう一度押してみる?

それとも、
残りの二つのボタンに目を向けてみようか?


その選択のチャンスを、
KENは今、手にしている。

まだ実際は、
どのボタンを押せばいいか、
まったくわからないまま。

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タイムリミット 

実家最終日。

アケミちゃんに、
今夜の便で戻る旨を昼過ぎにメールする。

ホントに仕事だからよそよそしいメールなのか?
と疑問だったので、
KENもわざと敬語で書いてみる(←発想が幼稚(笑))

すると、そんなことなどどーでもいい級の返事が。

「了解です。
あと、私は退職することになりました。
KENさんは私の退職後もお仕事続けますか?」


あまりに突然の退職宣言。
いや、前々から辞めたいとは言っていたから、
突然とは言えないか。

にしても。

味方作戦だってあったのに…。

つーか、いつだ、いつまでいるんだ。

「へー、そうなんだ
アケミちゃんはいつまで?
俺は来月末くらいまではいるつもり」

と返信。

すると、アケミちゃんも来月末までだと言う。

ならいーか。

次の仕事が決まってるのか、
とKENが質問し、
そこからKENの就職だとか、
今の職場の話だとかに広がって。


久しぶりに、
アケミちゃんから顔文字いただきましたぁ~!


やっぱ仕事の話は別なんだなぁ、
と、なんとなーく納得。


とにかく。

そーゆーわけで、来月は勝負だぜ。

寂しい 

のっぴきならない事情で、
実家に帰省することになった。

会社には連絡済みだが、
休み中のアケミちゃんにもメールする。


50分後。


「わかりました。
会社のことは気にしないでくださいね。
ご連絡ありがとうございます。」


なんだー、このよそよそしい返事は。

会社で仲良くなってきたと思っていたのは、
自分だけだったんだろうか。


そう思い、
突然、どうしようもない寂しさに襲われた。

マユさんが鋭いのか、KENが愚かなのか 

昨日KENが言ったコトが気になるらしく、
隣にやってきて、

「KENさん、秘密って何ですか?」

と聞くマユさん。


「うん、実はねー…」

「仕事の話?」

「いや、プライベートで」

「何ですか?」

「マユさんに味方になって欲しいんだ」

「味方…。
あ!わかった!」

「え!?
わかっちゃった?」

「うん、味方でわかった。
恋ばなですか?」


どーしてそこまでわかる…。

マユさんが鋭いのか、
KENが愚かなのか。


「私に相談するってことは、
私の近くの席の人だ!」

立て続けに核心を突いてくるマユさん。

これ以上オフィスで話をするのはマズイと思い、

「あとでメールくれない?」

とアドレスを渡す。

マユさんは、

「わかりました」

と、アドレスの書かれたふせんをポケットにしまう。


何も話さないうちから、
全てさらけだしてしまったよーな。

何事も自分の意思通りに進めることは難しいね~。

秘密を口に 

アケミちゃんは今日から3連休。

味方を作る作戦を実行するには、
絶好のチャンス。

仕事を終え、
帰り際にマユさんに声をかける。

「俺さー、マユさんにすっげー話したい秘密があるんだよな」

「秘密!?」

KENの方に駆け寄ろうと、
スタートを切るマユさん。

「まぁ、また今度」

前のめりにズッコケるマユさん。

まだ打ち明けるのを躊躇していたせいもあるし、
マユさんの食い付きが良すぎて警戒したせいもある。

でもまー、一応の作戦始動宣言…かな。


実は昨日、アケミちゃんと社員になる話をして。

ほとんど休まずに出勤しているKENに、

「もう社員になった方がいいんじゃないですか」

と言うアケミちゃん。

「実は社長にも何度も言われてるよ(笑)」

「そうでしょうね」

「給料はいいみたいだけど」

「今始めた事業の業績によって、インセンティブも支給されるんですよ」

と、説明を始めたアケミちゃんの顔は真剣で。

「あとはここで俺が何をするかって話だよな」

「あ~」

やっぱ問題はそこにある。

個人的な問題は、
KENが社員になることを、
アケミちゃんがどう思ってるかだけど。


どーも思ってないみたいだよなぁ。

こっちなんて、
最初に社長に誘われた時から悩んでいたというのに。

まぁそれがアケミちゃんだからなぁ。


そんなわけもあり、
KEN一人より、
味方がいた方がいいと、
なんとなく思ってはいる。

よく考えれば、その間にはなんの脈絡もないんだけど。

あの日の笑顔 

やっぱ、好きな人の笑顔っていいもんだな。

癒されて、
ドキドキして、
元気になれて、
優しくなれて。

二人きりで会っているときも、
周りに人がいる職場でも、
それは同じだ。

自分の目には、
その人しか映っていないのだから。


KENが今でもよく思い出すのは、
彼氏と別れる、と言ってリングをはずした、
あの日のアケミちゃんの笑顔。

あの時のアケミちゃんの笑顔は本当にキレイで。

KENはその笑顔を、
なんの疑いもなく見送ったわけだけど。

結局、再び迎えることは出来なくて。

KENの時間はそこで止まったまま、
取り残されている気がする。

もう一度あの笑顔を見ることが出来るのなら、
絶対見送ったりしないのに。

アケミちゃんの笑顔を見る度、
そんな決心を今更ながらに固めている自分がいる。

秘密か味方か 

会社では、
KENとアケミちゃんは
ただの友達、
ということになっているわけだけど。

このblogを読んだら、
会社の皆は驚くかなぁ。


…なんて、ふと考える。


秘密を持つことの楽しさ。

KENがアケミちゃんのコトを好きだなんて、
きっと誰も知らないんだろうなー。

お互いはほとんどしゃべらないし、
仲良さそうにもしてないし。

実際のところ、
KENは何も話さなくて良くて。

オフィスで話せるような雑談なら、
今更って感じだから。

それよりは、わざと隣に行って、
黙ったまま作業してみたり、
自分の存在自体を感じてもらえる方が、
コトバよりもたくさんのコトを伝えられそうで。


要は、
俺のコト気にして、
というコト。


しかし、秘密を楽しんでばかりいるのもどーなんだ。

せっかく職場という環境にいるのだから、
誰か味方につけたい気がしている今日この頃。

置きタバコ 

会社の喫煙室には、
秘密の引き出しがある。

一見しただけで引き出しだとわかるけど、
誰も開けようとしないから、
秘密の引き出し(笑)

一部のスモーカーが
自分のタバコを入れているのだ。

実はKENもそのメンバーで。

マユさんに教えてもらったのが最初。

最近ではアケミちゃんも入れている。


引き出しを開けてみると、
たまにKENのラッキーストライクと、
アケミちゃんのバージニアが、
寄り添うように並んでいたりして。

これがアケミちゃんからの愛のメッセージだったらなぁ、
なんて妄想を膨らませつつ、
現実を思い出してちょっぴり切なくなったり。


タバコの箱だけでこれだもん。

毎日が新鮮で仕方ない。

好きになるということ 

いい意味で開き直り、
ラブラブ光線解禁のこの頃。

アケミちゃんの気配を感じれば目で追う。
そばに行く。
話しかける。
仕事も知恵を出しあうように。

アケミちゃんに帰りの「お疲れ様」を言いそびれたら、
後からメールで「お疲れ様」。

ホントに、たった一ヶ月の間に
慌ただしく心境が変化したんだなあ、
とあらためて思う。

でも、自然な流れでこうなっているだけで、
こうして日記をつけてなければ、
そのことに気付きさえしないかも知れない。


アケミちゃんもKENに話しかけ易くなって、
アケミちゃんとの接触は急増中。

今日はアケミちゃんと初喫煙室まであったり。

普段はほとんど吸わないアケミちゃんも、
最近ストレスが増えたらしく。

KENがオフィスを抜け出し、
タバコを吸っていたところへアケミちゃんがやってきて。

喫煙室に二人きり。

なんだか一瞬緊張したけど、
「お疲れ」
と声をかける。

かなり久しぶりの仕事以外の話題になる。

途中でオフィスへ呼び戻されたアケミちゃんを見送り、
タバコも吸わず、しばらく今の余韻に浸る。

いくら仲良くなったところで、
アケミちゃんが彼氏と別れられないことはわかっていて。

それでも自分は、
アケミちゃんに心開きたいと思っていて。

多分、結果的には、
KENが心開くも開かないも同じことなんだろう。

むしろ、同じ結果なら、
心閉ざした方が、
傷は浅くて済むはず。

見たくもなかった好きな人の彼氏に会い、
そんな状況を作ってしまうアケミちゃんを憎み。

それでもやっぱり自分の気持ちに嘘はつけず、
なかったことにも出来ない。

自分のことながら、不思議でしょうがないけど。

結局のところ、
好きになるってことは、
その人になら傷つけられても構わないということなんだろう。

今はそんな風に悟った気でいる。

他の男を好きな女を好きになってしまった時点で
気付くべきだったのだろうけど。

素直な気持ち 

アケミちゃん熱がぶり返して、
どーしたものかと、ちょっと困る。

選ばれることはないとわかっているのに、
相手を欲しがってしまう、自分への苛立ち。

そして、悔しさ。

それに耐えながら好きでい続けることが、
どれほど負担になるか、よくわかっている。

そういう状況に身を置くことが、
自分にとって全くプラスにならないことも。

だから、思い出してしまったこの気持ちを、
なんとかして、一刻も早く忘れたかった。

自分を守るために。


だけど、そんな悩みは、今日のところはどこかへ吹っ飛んでしまった。


週末あたりから、仕事の進め方を巡って対立していたKENとアケミちゃん。

ちょっと責めるような態度もとっちゃったし、
KENが指摘すると、
アケミちゃんらしくもなく逃げ腰で。

なんだか悪いことしちゃったかなぁ。

アケミちゃんへの態度に恋愛感情が影響していたのは事実だし、
それを少しでも仕事に持ち込んでいた、
自分の未熟さを恥じた。

そんなことを考えていたら、
KENの中に優しい気持ちが芽生えていた。


気がついたら、アケミちゃんに自然に話しかけている自分がいた。

まだアケミちゃんは警戒してるらしく、
笑顔ではなかったけれど、
それでも全然構わなかった。

今までは、アケミちゃんの笑顔を見たいと思うばっかりで、
笑顔にしてあげることを忘れていた。

それに気付いたら、
アケミちゃんを好きでいることが、
全然辛いことでも、苦しいことでもない気がしてきた。

アケミちゃんを見ると口許がフッと緩んでしまうあの感覚を、今は大切にしていたい。

感じていたい 

出勤すると、偶然アケミちゃんがKENのデスクの横に立っていたので。

「おはよぉ」
と、声をかける。

「おはようございます」

ここしばらくご無沙汰だった朝の挨拶。

固くなだった自分の心が、
不思議なほど簡単にほぐれる。


ガードの解けたKENの中に、
アケミちゃんが一気に流れ込んできた。

彼女の近くに行きたくてたまらなくなる。


KENが他の社員のデスクで相談をしていると、
アケミちゃんがやってきて、
KENのすぐ右横で作業を始めた。

ドキドキしてみたくて、
前屈みにデスクに手をついていた体勢から、
さりげなく上体を起こす。

アケミちゃんの左腕と、
KENの右腕までの距離が、
わずか5cmまで縮まる。

完全に相手のテリトリーに入ったのがわかる。
息詰まるような、だけど幸せな空間が快かった。


他にも、すれちがうとき、ファイルを取るとき、
わざとアケミちゃんに接近しまくりのKEN。


会話こそ少なかったけど、
アケミちゃんを近くに感じて、
心のわだかまりが消えた一日。

そんなことはないだろーけど 

正式な辞令では、もちろんないのだけど。

派遣チームリーダーに任命されました。

バイトが派遣の女の子達をとりまとめるなんて、
なんだかちょっと変。

KENがいなければ、
その役目は間違いなくアケミちゃんであったはずで。

それを彼女がどう思っているのか…。


KENとしては、女の子達のリーダーは、
男の方がカドが立たなくていいと思う。


けどその前に、
アケミちゃんとKENの間でカドが立っているよーな。

まぁ、今更、カドの一つや二つ増えたところで何も変わらないが。


しかし。

今までは、KENがアケミちゃんに冷たい態度をとっていただけだったから良かったけど、
今度はスキを見せられない緊迫した状況。

もしKENがミスを犯せば、
絶対にアケミちゃんはそこを攻めてくる。


誰のミスだとかにやたらこだわる子なんだよ…。


アケミちゃん彼氏とその部活仲間 VS KENの派遣チームでバトル、

なんてコトにならなきゃいーが。

男と女の大副産物展 

今日はアケミちゃんがお休みの日だったので、
blogも関係ない話で。


最近気になっていたコトがある。

職場で仲良くなった女の子の中の一人。
KENの気のせいかも知れないけど、
なんだか態度がおかしい。

距離をおこうとしているように感じていた。

たまに空気を読まず、
他人の気持ちを無視した行動をしてしまうKEN。

また何か、知らないうちにやらかしてしまったのだろうか。

そう思うといても立ってもいられず、
その子と仲のいいマユさんに相談しようと決めた。

仕事が落ち着いてきた頃合いを見計らい、
マユさんのデスクに行くと、
「区切りついたら、煙草吸いに行かない?」
と誘う。

「はい」
と答えるマユさん。


自分のデスクに戻り、
マユさんを待つKEN。


が、一向にマユさん来ず。


そのうち他の女の子と二人で行ってしまった。

おいおい~、と思い、KENもオフィスを抜ける。


マユさん、喫煙所で既に一服中。

「もー、呼んでよ~」
と、すねるKEN。

もう一人の女の子が、
面白そうにKENを見ている。


ハッとするKEN。

もしや…。

告白でもすると思われたんじゃ。
それで他の子と連れだって来たな~。

いや、全然そゆんじゃないんだって~。
心の中で苦笑しながら、
何とか相談。

マユさんが言うには、
その子に限ってそれはないらしい。

昨日も普通にKENさんの話してたよ、と。

どうやらKENの気のせいだったっぽい。

「直接聞いてみようか?」
と言ってくれたけど、
ややこしくなるだけなので遠慮する。


というわけで、KENの悩みの杞憂に終わり、
その副産物として、
マユさんにKENが告白しても、
かわされるだろうことがわかったのでした。

眠れない夜は立ち止まって振り返る 

眠れないので、最近の記事を読み返してみた。

たった一ヶ月前の誕生日のメール作戦が、
遥か昔の出来事に思える。
あの時は、KENとアケミちゃんがこんな状態になるなんて、
これっぽっちも思っていなかった。

むしろ、今度こそアケミちゃんに気持ちが届くように、
前向きに進んでいこうって決めたんだ。


なのに。

それなのに。


冷めたわけじゃない。
常にアケミちゃんはKENの意識にあって。

だけどもう、こっちからコミュニケーションをとるのは絶対に嫌で。
アケミちゃんの方から何か言ってきて欲しいと思ってる。

なんで何も言ってくれないの?

間違って送ってしまったメールも、
KENの態度も、
別にどうでもいいのかな?

そう聞いてみたいけど、
そんな接し方したら、
また振り回されるコトになるだけだし。

それは、さすがにプライドが許してくれそうもない。

相変わらず、アケミちゃんは仕事絡みならメールをよこすけど、
最近は返事をするのも嫌になり、
必要な時以外は返さなくなった。


そんな状態になりながらも、
毎日彼女のコトを考え、
こうしてblogを書いている。

多分、アケミちゃんが彼女になってくれるなら、
それはまだKENにとって幸せな出来事なんだ。


でも、それは彼女を好きだから?

それとも、狙っていた子をものにした、
という単純な達成感?


自分の気持ちに素直に行動してるつもりでも、
ところどころ、その自分の気持ちすらわからない。

今の状態は、本当に自分が望んだものなのか?

それとも…。

ずっとは… 

職場で、KENはすでに親離れならぬ
アケミちゃん離れを果たし、
バイトながら新人教育を任されたりも。

アケミちゃんの彼氏には負けられない、
というプライドが、
少なからず今のモチベーションに繋がっている。

もっと言えば、アケミちゃんにも負けたくない。

そんなことを知るはずもなく、
「社員にならないか?」
という誘いを、笑ってかわすしかないKEN。

ずっとここにはいられない。

今はただ、がむしゃらに仕事をこなしていれば、それでいい。
でも、社員になれば…。

ちょっと考えればわかる。

KENとアケミちゃんは、
お互いを傷付け合おうとするだろう。
そう欲すると欲せざるに関わらず。

ただ、精神的には、KENの方が圧倒的に強い。
アケミちゃんをズタズタにしてしまうのは、
容易に想像できる。

その条件を揃えてしまったのは向こうなのだから、
ためらいや罪悪感を感じる要因はない。

この繁忙期を乗りきれば、
KENの役目は終わる。

そして、アケミちゃんとも…。

恋の終着点 

今日はなんと、男性不信さんと再会。
かれこれ1年半ぶり?
すでに最後いつあったか忘れている。

KENのウチで飲み会をやろう、
という話になったのが、つい数日前。

メンバーは、男性不信さんとその友達2人と、KENの4人。


人妻2人にバツイチ1人。


そんなん相手しきれないよぉ。

思っていた通り、
圧倒されっぱなしの3時間。

でも楽しかったなぁ。
盛り上がりました。

他の2人より、一足先に到着した男性不信さん。
当然のようにKENのウチに上がりこみ、
一通り話が済むと、勝手にマンガを読み始める。

前は可愛い感じが強かったけど、
顔が少しほっそりして、
綺麗になっていた。

幸せそうだなぁ、とちょっと嬉しくなる。

30分ほど、家の中は2人きり。
好きだったコロなら、
ドッキドキで疲れ果ててたに違いない。

今はこうして、穏やかに彼女を眺めていられる。
不思議だね。

なんだかすっかり落ち着いちゃって、
これが人妻の貫禄?

そんな男性不信さんに癒された一日。

これも一つの恋の終着点かな。

笑顔なんて見たくない 

相変わらず、アケミちゃんとは最低限の会話しかせず。

社長からは
「ウチに入社しなよ。
履歴書持ってこい」
なんて、ありがたい言葉をいただき。

そして、アケミちゃんの彼氏と、何度も顔を合わせ。


ココはとても不思議な空間だ。


もっと不思議なのが、
なんだか愛想の良くなったアケミちゃん。

かなり突き放した態度をとっているハズなのに、
それを何とも思ってないかのよう。

仕事の頼みかたも変わったし、
KENの指示も聞いてくれたり。

いつもの気まぐれなのか、
何か意図があるのか、
全く読めないが。


今日、アケミちゃんから、ある社内用の書類を渡され、
受領のサインをするよう、指示される。

「ココに、受領したよー、って書いてください」
と言うので、
面倒くさそうに「ああ」と返事をし、
本当に「受領したよー!」と書く。

「ホントに書くし~」
ちょっと困り笑いのアケミちゃん。

「え、そう言ったじゃん」
とぼけるKEN。

「これ、上司に出すんですよ」

「俺の上司じゃないし」

「あははっ」


!?


思わずアケミちゃんの顔を見やる。

その笑い声が大きかっただけじゃなく、
KENの前で、声をあげて笑うなんて、
ほとんど記憶になくて。

一体どんなことを考えてるの?

今のこの状態で仲良くしたいとでも?

何より、今はそんな笑顔見たくなかった。

このバイトが終わったら、もう会うこともないと、
やっとアケミちゃんから解放されると
思えていた矢先だったのに…。

5日間 

明日から、マユさんが5連休。

寂しいな~、と思い、そう伝える。

「マユさんがいないと寂しいよぉ」

「ホント?
寂しい?」
と、おかしそうに笑いながら答えるマユさん。

何でも話せる、とまではいかないけど、
あまり遠慮や気兼ねすることのない関係だから、
彼女がいないと思うと、ちょっぴり残念。

「KENさん、お疲れ様」
と言って退社するマユさんを、笑顔で見送る。

しかし、5日は長いなぁ。

はぁ~。

アケミちゃんとはほぼ冷戦状態が続いているし(笑)

目的は 

当初はアケミちゃんに毎日会えるし、
なんて気持ちで始めたこのバイトだけど、
仕事を覚えるにつれ、それ自体が面白くなってきた。

すると当然、行動範囲も広がり、
アケミちゃんとのやりとりだけじゃなく、
他の社員さんとの絡みも増えてくる。

今までアケミちゃんを通じてやっていたことを、
担当の社員さんと直接やりとりした方が、
時間も短縮できるし、
内容も把握できるからだ。

KENも、新しく入った人に指導したり、
社員より遅くまで仕事したり、
ついつい張り切ってしまうくらい。

「KENさん」「KENさん」と呼ばれて質問されたり、
仕事の合間に雑談して爆笑したり、
自分の居場所を作れた感じで心地好い。

多分、この会社にいる目的は、
もうアケミちゃんではなくなっているのだ。

晴れのち雷 

出勤すると、名前で呼びあうことになった
マユさんに出くわした。

「おはようございます、KENさん」
ペコリとお辞儀する。

KENも慌ててそれにならい、
「おはようございます、マユさん」
と言ってお辞儀する。

なんかおかしくて、二人で笑う。


仕事が一段落し、タバコを吸おうと喫煙所へ。
またまたマユさん発見。

お疲れ様と、声を掛け合う。

「東京戻りたいなー」
と言うマユさん。

「俺も行こうかな」
と話を合わせる。

「一緒に東京行きますか」

「一緒に行っちゃうかw」

妄想モード突入。

マユさんが喫煙所から仕事に戻った後も、
しばらく頭の中でマユさんと東京暮らし。


オフィスに戻り、仕事再会。
向かいの席にマユさんが座る。

ちょうどわからないコトが発生したので、
マユさんに質問する。

KENの席にまわってきて、
デスクに手をつき、パソコンをのぞきこむマユさん。

あっ…。

マユさんの手が、KENの手に触れている。

どーしよー、と頭をフル回転させ軽く悩むが、
結局どけないままに。


質問が終わって、しばし雑談。

「KENさんも、今度みんなとご飯食べに行きましょうね」

思いがけない言葉に嬉しくなる。

「いいね~。
楽しみだ」


こーんな感じでマユさんとはいい感じ。


アケミちゃんとはほとんど仕事ばかり。

しかも、帰りがけに奇襲攻撃。

帰り支度をするアケミちゃんに、ある男性社員が
「今度飯食い行こうな」
と声をかける。

「おごってくれるんですかぁ」
と答えるアケミちゃん。


ボンッ!


仕事を抱え、ひたすらキーボードを叩いていたKEN、
爆発。


おごりなら行くのかよ。
こないだもおごりだから来たのかよ。

思わずアケミちゃんをにらみつける。


「お先に失礼しま~す」
と言うアケミちゃんを完璧無視し、
仕事を続けた。


もうサイテー。
見損なった…。

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