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送り出す 

今日もヒトミさんと一緒の業務。

初日はKENベッタリだった彼女も、
職場に馴染んだのか、
少し距離を取ってる感じ。

こういう時は押しても逆効果なんだよなー。

KENも仕事重視モードに。

休憩時間に、ばったり喫煙所で会う。

「今日はスゴいお楽しみの日なんです」

と言う彼女。

「4ヶ月待ってたんです」

はぁ~、と心の中で溜め息をつきながら、

「へー、何なに?」

と聞く。

「んー、言えない!」

と言って、いたずらっぽく笑う。

そして喫煙所からフェードアウト。

一人取り残され、自潮気味に笑うしかなかった。


休憩から戻り、仕事。

ヒトミさんの業務が終了する間際、
急ぎの仕事が入り、
残業にかり出されることに。

「用事あるって言って帰っていいんだよ」

と言うKENに、
かたくなに首を横に振って、

「大丈夫です」

と言うヒトミさん。

でも顔は悲しみに満ちていて。

残業が始まり、ヒトミさんが小声で話だした。

「今日ね、4ヶ月ぶりに再会するんです」
「今日を逃すと、もう永久に会えないの」

「え、なんで?」

「お別れだから…」

「え、どしてどして?」

悲しそうな顔でKENを見るヒトミさん。

「ごめん、悪いこと聞いちゃったね」

と慌てて謝ると、
ヒトミさんはうつむいて、
フルフルと首を横に振った。

顔をあげると、

「もうこっちに来ないから。
それに結婚してるから」

と理由を教えてくれた。

「ふぅん、そっか」

何も言う言葉が見つからず、
それだけつぶやいて、
業務に戻るKEN。

だんだんと時間は過ぎて、
ヒトミさんもだんだんと悲しみが増してきて。

「もう今日は帰りなよ。
もう会えなくなるんでしょ?
仕事はまた明日頑張ればいいじゃん」

こんな言葉を何度もかけるけど、
「みんなも頑張ってるから…」
と、なかなか首を縦に振らないヒトミさん。

21時を回ったあたりで、
ようやく帰すことに成功。

帰して良かったのか、
悪かったのか、
ちょっと複雑な思いではあったけど、
彼女を見送る心は晴れやかだった。

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